貴方に永遠の愛を誓いましょう

 

 
 
 まさかのシャーリー騎士パロw        ブリタニアはいたって平和です。植民地もないです。
 かなり短いです・・・。また今度は設定でもうちょっと長いの書きたいなーって思います。
 
 
 
 
 
 「うぁーー!!」
 
 政庁内に、不似合いな叫びが響く。スザクは「あーまたか」と呟きながらも、万が一の為に声の主の方向へ向かった。
 スザクの幼馴染でもあるルルーシュ・ヴィ・ブリタニア殿下の執務室。スザクの脚は迷うことなくそのドアを開く。
 そこで頭を抱えている同僚に、溜息と同時に語りかけた。
 
 「シャーリー」
 「スザク君―――っ! アイツ…いや、あの方がまた脱走したの!」
 「あー。」
 「ううううっもう、あの馬…あのっ…皇子―――っ」
 
 
 身だしなみをいつも気を付けている彼女にしては珍しくオレンジ色の長い髪をかき乱している。なるほど、そうとう書類を置いて行ったんだな。
 そこまで思って、はたとスザクは口を開いた。
 
 「でも、ルルーシュ…殿下の事だから、書類は全部片付けていったんじゃ」
 「もう! スザク君もいつも苦労してるでしょ! ユーフェミア様の一人歩きっ!」
 「え、もしかして街に出たの?」
 「それしかないわよーっ。早く探しにいかなきゃっ!」
 
 確かにスザク達騎士にとって、主は自分の命よりも大切な存在。その方たちの我儘なら多少聞くというのに、何でか一人で出ていくのが大好きなのがこのブリタニア皇族だ。
 政庁を騎士服から普段着に着替えた格好で凄い早さで歩く二人は、お互いに愚痴りあっていた。
 
 「困るよねー。付いていくのにね」
 「小さな反攻? 皇族ってストレスたまるみたいだし」
 「それなら水泳でもしたらいいのに、ルルったら体力ないんだから」
 「素質は全てにおいてあるんだけどな、ルルーシュは」
 「そうよね! やればできるの、だってルルは…」
 
 ぽおっと頬を赤らめる彼女に、思わず「ふ」と笑ってしまった。
 
 「も! もうスザク君、早くいくよっ」
 「はいはい」
 
 くすくすと尚笑いながら、シャーリーの後ろに続く。
 その光景はすれ違う人からは瞬間移動にしか見えなかったらしい。